読書や勉強で近くのものをみる作業が続くと、一時的に近視の状態になるという説を「仮性近視」あるいは「偽近視」といいますが、これは日本独自の考え方で、現在は否定的にとらえられています。
以前は、仮性近視に対する治療として、調節麻痺薬という薬を夜寝る前に点眼し、毛様体筋を休ませる方法がかなり広く行われていました。
しかし薬の効果が疑問視され、現在では、健康保険の適応外となりました。
また、この薬は使用法を誤ると、緑内障を誘発する危険があるのです。
近視が改善したかどうかは、視力の回復ではなく、ジオプターという屈折度の単位で正確に測って比較する必要があります。
これまでの報告ではこの測定が不十分だったことから、信頼性に欠けると判断されたのです。
近視は遺伝的要素が大きく影響しますから、本を近づけて読まない、暗いところで目を使わない、といった目の健康法を採り入れた生活をしたとしても、近視になる人はなります。
むしろ目が悪くなるから目を使わないようにする、というのは逆効果です。
お子さんの目の発達から考えると、自然に行う「ものを見る」という訓練は視力の発達に必要なのです。
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